熱量と魅力に惹かれた転職者が創り出す

私は大学を卒業後、銀行に就職し8年間勤務しました。その時に担当していた取引先が、この魁力屋でした。2年間ほど魁力屋と関わる中で、社長や専務、他のスタッフの方々の情熱と熱意に触れ、このようなエネルギッシュな会社が成長していくのだろうと銀行員目線からそう思っていました。その時に、「一緒にこの会社を成長させないか？」と誘われたんです。もちろん私の返事は即答で「お願いします！」でした（笑）。魅力的で情熱に溢れたメンバーと一緒に仕事ができる喜びや、大きな会社に「入る」のではなく「創る」ことができるワクワク感。それが私が魁力屋に入社を決断した理由です。

もちろん、大きな会社に入ることも素晴らしいことですが、会社を大きくするという経験は、何事にも得難いものだと、転職してから数年が経った今だからこそ実感しています。

現在、私は商品部に所属し、商品開発の責任者として日々ラーメンの開発に取り組んでいます。本社の近くにはテストキッチンがあり、ほとんどの時間をそこで過ごしていますね。新商品の提案会を毎週開催するため、常に新しい商品のアイデアを考えながら仕事をしています。午前中はお取引先との商談が多いため、テストキッチンで仕込みや準備を行っています。商談では、その場で依頼された商品や提案頂いた商品の調理や試食を行い、フィードバックを提供し、次回の提案に活かしてもらう流れです。お昼には競合店や有名なラーメン店を訪れ、新商品に役立つ知見を深めるための調査を行っています。午後からは本社に戻り、新商品の提案資料作成や店舗向け調理マニュアルの作成、他部署との調整や交渉などの業務に取り組んでいます。

私が銀行から転職した当時、本部スタッフは10名しかいませんでした。そのような状況もあり、当時は幅広い業務を担当し、さまざまな部署も経験しました。最初は総務部で働き、その後営業企画や経理部、営業部（店舗）などを経験。そして、中食事業部マネージャーとして自社初のM&Aにも携わりました。M&A後は現場統括責任者として、文化や仕組みの異なる会社の業務統合や改革に取り組むことにもなりました。業務統合や改革には社内の各部署との調整も多く必要でしたが、さまざまな部署を経験していたことで、円滑なコミュニケーションを取りながら進めることができました。

最初は現場スタッフとの関係性を築くことに苦労しましたね。でも、一人ひとりと向き合い、M&A前の業務や実績を尊重する姿勢を持つことで、各店舗の個々の良さや強みを引き出すことができたと思います。M&Aの経験から、人とのコミュニケーションの重要さと面白さを再度学ぶことができましたし、未経験の私に重要な業務や役割を任せてくれた会社に感謝しています。

私はこの会社で経営に携わることを目標にしています。先述した通り、様々な部署や業務を経験する機会を与えていただいたからこそ、会社全体の動向を把握する能力を養うことができ、会社経営にますます興味を持ちました。ただし、専門的なスキルや経験にはまだ不足があるため、現在の商品部で商品開発に取り組みながら、しっかりと学び経験を積んでいます。知識だけでなく、人脈や交渉スキルなども身に付けたいと考えています。そうすれば、専門的なスキルを備えた上で、会社全体の視点や広い視野を持つことができ、的確な経営判断ができると信じています。

大きな目標かもしれませんが、魁力屋にはまだまだ多くのチャレンジをする機会があるので、自分の目標達成のために、与えられた役割を全うし続けていきます。